4月29日にソロリサイタルを終えたばかりの小林武史さんが、
1週間も置かずに5月4日にも
今度は團伊玖磨作曲のファンタジアのオーケストラ版
『ヴァイオリンとオーケストラのためのファンタジア1番』
を演奏をされるという。
なんという体力!!そして気力なのでしょうか。
まさに父。米作氏譲りの、いや、それ以上かもしれない情熱を感じます。
プログラムより |
この日の紀尾井ホールはクラシックの演奏会というのに、ものものしい荷物検査などがあり、
世界情勢なども不安定だからか、などと会場入り。
オーケストラの音を聴くのは久しぶりでしたが、指揮者のキビキビした動きとオーケストラがピッタリ合って、気持ち良いハーモニーでした。
そのオーケストラにソリストとして武史さんのヴァイオリンが入ると、
また違った緊張感と美しい掛け合いの中、オーケストラとたった1本のヴァイオリンの対比にもかかわらず、すごい存在感のソロパート。
まさに武史さんのために書かれた音楽そのもの、を体現されていました。
オーケストラも指揮者もその楽曲と武史さんに対するリスペクトが溢れていて
美しい時間を感動とともに堪能できました。
ありがとうございました。
そして、休憩時間。
余韻に浸っていてそろそろ休憩も終わろうとしているところ。
ステージに入って戻ってきたオケの団員の方々が
2階の客席正面をじっと見ておられる。
なにか注目することでもあるのか?とそちらを見ましたら、なんと
平成天皇陛下、皇后陛下。
現在の上皇様。上皇后様のお二人が着席されるではないですか。
この日のプログラムには團伊玖磨作曲の祝典行進曲があり、
両陛下の御成婚のために献上されたという、この曲をお聴きに来られた様です。
(入り口での手荷物検査もこのためだったのかと合点しました)
第2部は合唱隊もステージ奥に並び、さらに熱のあるプログラムが演奏されました。
プログラム終えて、
アンコールとなる最後の総出演者と会場の『花の街』の大合唱も
実に暖かい、美しい滋味のあるコンサートで、大満足いたしました。
武史さんのファンタジア、オーケストラ版は初めて聴くことができました。
素晴らしかったです。
ありがとうございました。
プログラム最後は出演者全員が出てきて、そして会場のみなさんも一緒に 「花の街」を大合唱。 良い曲です。 |
上皇様。上皇后様も鑑賞されました。 |
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